平ゼミ

平ゼミ · 2024/02/13
今回の平ゼミブログでは、文教大学教育学部学校教育課程社会専修、同大学大学院国際協力学研究科国際協力学専攻を卒業(2011 年 3 月)・修了(2013 年 3 月)して、現在、特定非営利活動法人地球対話ラボ理事(2016 年 5 月から現在)、および文教大学大教育研究所客員研究員(2019 年 4 月から現在)として精力的な活動を続けている中川真規子...
平ゼミ · 2023/12/04
 今回は2023年度平ゼミブログ連載企画「平ゼミってどんなゼミ?」の番外編になります。平ゼミ4年生4名・3年生1名と有志の2年生1名は、10月8日(日曜日)に明治大学駿河台キャンパスリバティタワーで開催された、歴史学会主催の第6回「歴史総合」シンポジウム」に参加しました。本シンポジウムは、昨年度から全国の高等学校で実施されている新科目「歴史総合」における現状の課題を把握し、さらなる発展にむけた現場との意見共有を目的として、第一部「高校教育の現場」、第二部「資料館及び教科書執筆の現場」、第三部「コメント・ディスカッション」から構成されています。今回は、私が特に共感し、学ぶことの多いと感じた第一部と第三部について紹介したいと思います。  第一部では、現職の高校教諭3名が1年間の歴史総合の授業経験を通しての課題と成果を報告しました。一番目の報告は、「『歴史総合』を学び方を学ぶ科目」と位置づけ、(1)歴史へのアプローチの仕方の修得、(2)概念などを活用して多数の問いの存在への視点の獲得、これらを目指した授業を通じて学習指導要領と生徒のアンケートを照応したうえでの成果と課題を提示しました。二番目の報告では、現在「あたりまえ」になっている概念・価値観を問い直し、新しい社会を構想する力(=相対化)を養うことを目指した授業を実践していくなかで、価値観を相対化することの難しさや「歴史総合」と「探究」科目の関係性、大学入試との兼ね合いについて見解を述べていました。三番目の報告は、初年度の歴史総合をまずもってやり遂げることを目標として、生徒が考察・実践することを目指した授業を展開するなかで、学習指導要領と授業の進み具合を照らし合わせた成果と課題を報告しました。3 名の報告を拝聴して、まずは「歴史総合」という科目が発展途上の科目であり、現場の教員でさえ消化しきれていない現状、歴史教育の難しさを痛感しました。また、一番目の報告からは、「学び方を学ぶ科目」であるという認識と、歴史のなかに散りばめられた問いの存在に気づくことの大切さに強く共感する一方で、知識網羅的な歴史教育からの脱却の難しさ、歴史的事象を教科固有の概念、さらには汎用的概念に昇華させることの難しさを実感しました。二番目の報告からは、私立学校ならではの自由度の高い教育スタイルと問題意識の高さに驚くとともに、相互的学習や主体的学習が徐々に形になっていったことに今後の歴史教育への期待感を抱きました。しかし、その為には史資料の必要性やそれらを生徒に適した形で提示するための歴史的知識や思考力が教師に求められると感じました。三番目の報告からは、実際に配布された授業プリントから、史資料を読み取り、考える授業の必要性を理解する一方で、「グローバル化」という現在進行形の歴史を扱うことの難しさ、「今」を歴史として扱うことの困難さを突きつけられるとともに、事実羅列やテーマのつぎはぎにならないようにしたいという発言に自分自身の意識も見直さなければと感じました。  第三部では、本シンポジウムの内容を踏まえて、東京大学の長谷部圭彦氏が事前討議で整理された論点に対してコメントを返す形でディスカッションが繰り広げられました。論点は3点。(1)歴史研究者は歴史教育をどのように考えているか?(2)歴史総合は多くの生徒にとって最後の歴史系科目となる。何を伝えるべきか?(3)歴史総合を学習した生徒をどのように評価すべきか?これらに対する長谷部氏のコメントは、(1)については、歴史研究者の研究者としての評価は研究によって判断されるため、全般的な底上げは難しいが、歴史教育については関心を持つべきであり、(2)については、世界の現状を理解するための大まかな歴史的な流れ、時間軸にもとづく理解、正確な情報にもとづく思考、複数の視点から事象を眺める能力、これらを修得させるべきであろう、(3)については、大まかな歴史的な流れは通常の問題形式、歴史的なものの見方はグループ作業などの活動で評価できるであろう、というコメントが提示されました。このディスカッションを通して、私たちがいま大学で受講している歴史教育を通して学ぶべきことの多さとその必要性を強く感じる一方で、大学教育と現場が乖離しているという現状を踏まえて、教員を目指す私たちにはその橋渡し的な役割が求められているのではないかと感じました。  最後に、本シンポジウムに参加して、「歴史学」を「歴史教育」に落とし込むことの難しさ、それを克服するためにさらなる努力が教員に求められているものと気づくことができました。そして、大学時代における「歴史学」の修得、とりわけ平ゼミの卒業論文執筆にむけての様々な実践が、教員としての教材研究をはじめとした授業の発展に大きな力になると確信しました。大学教育と歴史教育を橋渡しできるような教員になれるよう、今後のゼミ活動を仲間たちと共に邁進していこうと思います(文責:平ゼミ3年・近藤)。
平ゼミ · 2023/09/27
 今回は 2023 年度平ゼミブログ連載企画「平ゼミってどんなゼミ?」の課外研修編になります。平ゼミ 3 年生は 9 月 5 日から 8 日までの 4...
平ゼミ · 2023/09/26
2023年度ブログ連載企画「平ゼミってどんなゼミ?」のゼミ活動編になります。...
平ゼミ · 2023/09/02
 前回の「平ゼミってどんなゼミ?」課外活動編では卒業論文を執筆するための情報収集と整理、およびそれらを分析する技法を学びました。今回は、卒業論文の参考資料を収集するということに焦点を定めて、より実践的な技法を修得するべく、国立国会図書館 National Diet Library(東京本館)に足を運びました(2023年8月30日)。...
平ゼミ · 2023/08/14
 今回は、前回の「平ゼミってどんなゼミ?」課外活動《古代メキシコ展 観覧記》に続いて、《ゼミボーリング大会with 六本木ゼミ》の紹介になります。先月の7 月 28...
平ゼミ · 2023/07/05
 今回は2023年度平ゼミブログ連載企画「平ゼミってどんなゼミ?」の課外活動編になります。平ゼミ3年生は東京国立博物館にて現在開催中の特別展《古代メキシコ展 マヤ、...
平ゼミ · 2023/07/03
今年度から平ゼミに加わった3年生(7名)を紹介させていただきます。今回のブログを担当する私こと、3年平ゼミ長は、高校時代に世界史を選択していて、東アジアの文化や食べ物、歴史に興味があり、外国史をテーマとする平ゼミを希望しました。他の平ゼミ3年生も世界史に興味をもっていますが、高校時代に日本史を選択していた学生もいます。私たち平ゼミ3年生を一言で表すと、「やる時はやる、遊ぶ時は思いっきり遊ぶ」です。全員がメリハリをもって学生生活を送っていて、男女の壁なく、仲良くゼミ活動をしています。そんな7名を紹介したいと思います。4つの質問(1)バイト(2)現住所(出身地)(3)座右の銘(4)高校生にひと言と、それぞれの写真を載せていますので是非ご覧ください。 ○ゼミ長(写真①) (1)ユニクロ (2)神奈川県横浜市 (3)人生は一度きり (4)人生どうにかなるので楽しく生きましょう! ○副ゼミ長(写真②) (1)お惣菜屋さん (2)埼玉県越谷市(福島県) (3)明日から頑張る (4)急がず焦らず、明日頑張ればいい!! ○ゼミのエース(写真③) (1)GU(アパレル)、イタリアン(飲食) (2)千葉県流山市(山形県) (3)最小の努力で最大の結果 (4)上手に生きてください ○くぼしゅん(写真④) (1)塾講師、カラオケ (2)埼玉県川口市 (3)You will never find a rainbow, if you are looking down. 訳は「とりま下向くな」 (4)校ブランドもあとちょっと!遊びも勉強も詰め詰めでいこう! ○おのしょう(写真⑤) (1)コンビニ (2)埼玉県越谷市(宮城県) (3)休む時は休む (4)勉強頑張ってください ○塾長(写真⑥) (1)塾講師(夏からコンビニバイトに挑戦⁉︎) (2)埼玉県越谷市 (3)人生とは選択の連続 (4)人生は選択の連続。 もう一度繰り返してもきっとこの道を選ぶ。 そう思えるような努力が出来たら、素敵な人生が待っていると思います! ○ジョージ(写真⑦) (1)塾講師、カフェ店員 (2)埼玉県越谷市(沖縄県) (3)気合いと根性 (4)みんな仲良くて楽しくやる時はやるメリハリのあるゼミです! 私たち平ゼミ3年生は、現在、それぞれが卒論のテーマについて調べたり参考文献を読んだりと、卒論を書くための準備を少しずつ進めている段階です。今後は、ゼミの基盤を固めながら、それを通じてお互いを理解し、2年間のゼミ活動を有意義なものにしていきたいと思っています(文責:3年ゼミ長 遠藤)。
平ゼミ · 2023/05/06
今回は《シリーズ卒論への道》番外編「『つながる気仙沼』プロジェクト参加記」になります。平ゼミ卒業生で現在NPO法人「地球対話ラボ」の理事である中川真紀子さんのお誘いをうけて、平先生と4年ゼミ長鈴木、副ゼミ長森の3人は「地球対話ラボ」主催の「つながる気仙沼」プロジェクトに参加しました(2023年3月13日から16日)。このプロジェクトは、宮城県気仙沼市立気仙沼小学校の空き教室を利用して、アートを通じて児童とつながることを目的とした活動で、通称「アート小学校」とよばれています。以下では、このプロジェクトに参加して、特に印象に残ったことを紹介します。  一つ目は、アート小学校を運営する地球対話ラボのメンバーの皆さんです。メンバーの皆さんはそれぞれに個性をもっていて、どのような情況においても児童たちと楽しそうに交流していました。また、その日にあったことをメンバー全員でしっかり振り返り、改善点や問題点について話し合い、次の日はどのようにするのか考えて、それらを直ぐに実践していました。アート小学校をさらに良いものにしていこうという姿勢や、そのためにくり返されるメンバーの皆さんの白熱した議論をみて、このプロジェクトは「児童と児童の対話」「児童とラボの皆さんの対話」にくわえて、「ラボのメンバー同士の対話」も魅力のひとつだと感じました。もちろん、平ゼミの卒業生と現役生の対話も貴重な機会でした。  二つ目は、児童に対するメンバーの皆さんのアプローチです。アート小学校では様々な学年の児童が自分たちの好きなようにアートを楽しんでいました。しかし、通常教室外の空間(空き教室)ではときとして予想外の事態が発生することもあり、そうした時に生まれるメンバーの皆さんと児童の対話こそが、アート小学校の最大の魅力と感じました。例えば、複数の児童が段ボールで製作した秘密基地にこっそり隠していたものをあえて作品として提示してしまうところは、とてもユニークなアプローチだと思いました。  以上が今回のプロジェクトに参加して感じた印象です。はじめは、どのようにして児童に接すれば良いのか不安でしたが、まずは自分からダンボールや絵の具を使いアートを楽しんでいたところ、児童がいつの間にかその作品づくりに加わってきてくれました。児童と一緒にアートを完成させようとするなかにこそ、「対話」のきっかけが見つかるのだと実感しました。多くの学びと発見があった充実した3日間となりました。(文責:平ゼミ4年・森)
平ゼミ · 2022/10/02
《シリーズ卒論への道》第四回では大阪研修について記録する。二泊三日に渡る日程のなかで収穫の多い充実した時間を過ごすことができた。以下では、特に記憶に残った事柄を紹介したい。...

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