今年度はこれまで核兵器に関わる映画を見てきたのですが、
今回からは核エネルギーをテーマとして取り上げることにしました。
その1回目は1979年制作のアメリカ映画『チャイナ=シンドローム』で、
架空の原発事故をめぐる映画なのですが、
アメリカではこの公開直後にスリーマイル島原発の事故が発生したこともあり、
話題を呼んだ作品のようです。
原発やその事故の報じ方、管理のずさんさ、それでも電力に頼っている現代生活のあり方、など、
いろんな意味でよく描けている一本だと思いましたし、
50年前のアメリカにはこんな映画が作れる度量の広さがあったことにも感じ入りました。
ちなみに題名は、アメリカで原発事故が起これば中国にまで被害が及ぶ、
という大げさな表現だそうですが、
もしかしたら決して大げさではないのかもしれません。