今年度の外国史ゼミ研修では、9月10日から12日までの3日間で大阪と京都に訪れました。この研修記では、今回の旅行で私が学んだことを2点紹介したいと思います。
1点目は、世界の文化の違いを理解し寛容になるためには、まず相手の国の文化を学ぶことが重要であるということです。国立民族学博物館によると、当博物館の展示は、世界各地の環境と歴史に根ざした生活と文化を理解することを狙いとしています。そのため、衣食住の生活用具や祭り・儀式の楽器や仮面などが多く展示されているそうです。数ある展示の中で私が特に学ぶことが多くあったのは、アフリカの地域展示です。アフリカの地域展示では、内戦や奴隷交易に関するものが多く、実際に使われていた武器などをじかに見ることができました。今までは教科書の文字のみで学んできた事でしたが、実際に使われていたものや作品に触れることでその時代を生きた人々の思いを知ることができました。また、当博物館では、全世界の各地域における展示を見ることができます。そのため、民族衣装などをはじめとする文化の違いを比較しながら各地域の文化や生活の特徴を実感することができました。
2点目は、予定や計画を立てる重要性です。今回の研修旅行では、突然の雨や予期せぬトラブルによる集合時間の遅れなどがありました。そのため、計画の急遽変更や臨機応変な対応が求められました。計画を立てる難しさや計画通りにいかないもどかしさを感じていましたが、このような経験から、予定や計画通りにいかないからこそ予定や計画を立てることが重要であることを学びました。
以上が今回の外国史ゼミ研修で特に学んだことです。各自の卒業論文に関する情報収集だけではなく、計画を立てる重要性、仲間との絆を深めることができた研修旅行になりました。今後は、実際に自分の目で見て学ぶことを目標に、卒業論文執筆に向けて仲間と切磋琢磨していきたいです。(文責:平ゼミ3年山内)