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卒業生の近藤くんに聞きました!

平ゼミには大学院に進学する卒業生がいますが、そのほとんどが教育学系の大学院ではありません。今年は近藤くんが埼玉大学大学院人文社会科学研究科(博士課程前期)に合格しました。これから大学院進学を希望する現役生のために、近藤くんにアドヴァイスをもらいましたので、紹介したいと思います。

 

「私が大学院進学を考えはじめたのは、ゼミ活動が本格的になった3年生の秋学期でした。その時はまだ漠然としていましたが、卒業論文のテーマに関する多くの研究書を読み、研究動向を整理するなかで、少しずつ気持ちが固まってきました。4年になるとすぐに卒業論文の構成を組み立てました。これらの活動を進めるなかで、自分の知らないこと、学問的にまだ明らかになっていないことが山ほどあることを強く実感しました。もっと多くのことを知りたい、学問を通して世界の様々な事象を理解したい、そういう想いが大学院進学を決心する決定的なきっかけとなりました。

 大学院に進学するための準備としては、まずは卒業論文に真摯に取り組むこと、そして語学力を向上させることが大切だと思います。大学院は研究を進める場所です。自分が何を明らかにしたいのか、その研究にどんな意味があるのか、卒業論文でこれらを深く考えていくと、大学院での研究のイメージが湧いてくると思います。また、卒業論文を書き上げるうえで外国語の一次史料を読むことが必要になります。私は英語力を向上させるためにTOEFLのリーディング問題を毎日解くようにしていました。この問題は学術論文をベースに作られているので、学術的な文章を読解する能力を高めるには最適だと思います。

 現代は知識基盤社会と言われ、あらゆる知識、情報、技術をもとに激動する社会に対応する能力が求められています。また、国際色豊かな人材が必要になります。自分がそうした求められる人間になるよう2年間の研究活動に励んでいきたいと考えています」。