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日本の「いま」を学ぶ!

2019年2月23日、わたしたち平ゼミ生は、移住者と連帯する全国フォーラム・東京2019プレフォーラム主催のシンポジウム《私も言いたい移民政策~外国人労働者受入れ政策を問う~》(明治大学)に参加してきました。昨年秋の臨時国会で入管法改正案が可決成立し、今年4月から外国人労働者の受入れ拡大が見込まれています。しかし、外国人労働者との「共生」のための具体的な方略は依然として不明瞭である現状を受けて、2019年6月1日・2日に開催予定の全国フォーラムの前に、今回のシンポジウムが開催されました。当日は多くの参加者で会場が埋めつくされ、日本で実際に働いた経験をもつ移住者の実体験や、各分野の専門家による発表・パネルディスカッションを拝聴しました。日本で働く外国人労働者が過酷な条件の下で労働を強いられており、その根底には外国人に対する非条理な差別的感情が横たわっている現実を目の当たりにして、大きな衝撃を受けました。また、外国人労働者の受入れを通じて、現代の日本社会が内包する様々な問題が顕在化している一方で、その実情が殆ど知られていないことも深刻な課題であると痛感しました。シンポジウムの最後には質疑応答が予定されていましたが、予定時間を待つことなく多くの参加者による活発な質問、意見が飛び交っていたのはとても印象的でした。ときにはその発言を巡り激しい議論が繰り広げられるなど、会場の白熱した雰囲気に終始圧倒されました。私は「外国人労働者受入れ」を卒業論文のテーマにしようと考えています。その意味でも、今回のシンポジウムはとても充実した学びの場となりました。このような機会を提供して頂きました平先生に、僭越ながらゼミ生を代表致しまして感謝申し上げます(文責:平ゼミ2年 牧)。