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新たな予感!

平ゼミはビブリオバトルの普及活動を積極的に行っています。主な活動は、福島県の小学校でワークショップを開催しており、昨年で5年目を迎えました。同じく5年目を迎えたのが「彩の国高校生ビブリオバトル」のサポート活動です。これら以外にもさまざまな活動を展開していますが、なかでも今年で2年目を迎えた「大袋小学校ビブリオバトル」は今後最も期待できる活動のひとつです。

 2019年1月18日・22日の2日間、平ゼミの3年生・4年生は、埼玉県越谷市立大袋小学校の5年生(2クラス)・6年生(2クラス)の皆さんと一緒にビブリオバトルを愉しみました。初日には、まず、大学生による公式ルールの説明とデモンストレーションをおこない、その後、児童によるグループ作業を実施しました。2日目は、はじめに各クラスでグループ予選(各クラス8グループ)、次に各グループでチャンプ本を獲得した児童によるクラス代表戦(4グループを1ブロックとしてチャンプ本を2冊選出)を実施しました。6年生のグループ予選では、あるクラスで人数の満たないグループができしまい、大学生がバトラーとして飛び入り参加しました。その後、会場を教室から体育館に移して、学年ごとに4人の児童が4年生・5年生・6年生のまえでバトルを繰り広げました。

 今回最も印象に残ったことは、大袋小学校の校長をはじめ、5年生と6年生の担任の先生の熱心な姿勢です。高等学校や中学校におけるビブリオバトルの実践例は数多く報告されていますが、小学校で開催事例はまだまだ少ないというのが現状です。そうした現状を改善するために平ゼミにでは特に小学校での普及活動に力を入れているわけですが、ワークショップを単発のイベントに終わらせないためには、やはり学校現場の先生がビブリオバトルの醍醐味を実際に体感することが必要不可欠だと考えていました。そしたら今回の「大袋小学校ビブリオバトル」では、5年生の担任の先生から自分もビブリオバトルを実践したいという申し出があり、来月2月2日に文教大学教育学部の2年生が授業の一環として企画・運営する《ビブリオバトルで交流しよう》(会場:北部市民会館、大袋公民館・荻島公民館・桜井公民館・新方公民館との共催事業)に急きょバトラーとしてご参加いただくことになりました。すごい!さらには、来年度は年一回の開催ではなく、各学期にワークショップを開催したいという依頼も小学校から届きました。平ゼミの来年度以降の活動のなかで、「大袋小学校ビブリオバトル」は新たな展開をうむ貴重な機会になると確信しています。大袋小学校の皆さま、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!(文責:4年生は卒業論文の大詰めを迎えており、3年生は卒業論文報告会の準備に専念しているので、今回はわたし平が文章を担当しました)。